近年、選挙が行われるたびに「投票率の低さ」が話題に上がります。
投票率の低さは、政治に対する興味関心の薄さが大きな原因でしょう。
しかし、単純に「政治への興味関心を持ちましょう」と呼びかけても、そう簡単に解決しないように思います。
今回は、投票率を上げるためにすべきことを私なりに当記事へまとめてみました。
主観的な意見が多いため、取り入れたい内容のみをピックアップしてください。
選挙の投票率を上げるには?
個人的に、投票に行くための動機づけには「投票後に自分へご褒美を与える」ことが効果的なのではないかと考えています。
誰かにご褒美を与えてもらうのもよいでしょう。
近年では、選挙期間になると「政治に関心を持とう」「投票に行こう」などと呼びかけられることがしばしばあります。
しかし、投票に行かない方たちは、政治への興味関心に至るフェーズにそもそもいないのではないでしょうか。
そうであれば、無理やり政治へ興味関心を抱かせることは効果的とはいえません。
興味関心があるものから投票へアプローチすればよいと思うのです。
たとえば、投票後に以下のようなご褒美を自分に与えてみてはいかがでしょうか。
- 普段買わない少し豪華なアイスやお菓子を買う
- 少し贅沢に映画を見る(IMAXや4DXなどに課金する)
- 書店へ立ち寄って本やマンガを買う
投票後に自分へご褒美を与えることは、政治への興味関心を持たせる「入口」ともとらえられます。
やがて投票が習慣化すると、おのずと政治への興味関心は少しずつ湧いてくるのではないでしょうか。
「政治への興味関心を持つ→投票」ではなく「投票→政治への興味関心を持つ」という逆転の発想ともいえます。
政治への興味関心を「投票」から始めるのがおすすめな理由
いきなり政治に興味を持とうと思っても、そう簡単には持てないものです。
なにごとにも動機やきっかけがなければ、興味関心は持てません。
政治に関しては、なにか社会のことについて考えるきっかけがなければ興味関心は持てないでしょう。
そこで「投票」が政治への興味関心を持てるきっかけになるのではないかと、個人的には思うのです。
この章では、政治への興味関心を「投票」から始めるのがおすすめな理由をご紹介します。
以下の内容を踏まえて、ぜひ投票という機会を有効活用しましょう。
アウトプットというかたちで政治に触れられる
政治について知る際は、新聞やニュースを見る「インプット」というかたちで情報を得ることが多いです。
しかし「投票」は、最終的に「アウトプット」というかたちで完結する唯一の方法になります。
そのため、インプットというかたちで政治についてを知ることが億劫な方にとっては、投票が得策のように思います。
新聞やニュースを見るのに抵抗がある方にとっては、投票から政治へ興味関心を持ち始めてみるのがおすすめです。
ただし、なにも調べずに投票するのは避けましょう。
近年では、自分の考えとのマッチ度が高い政党を調べられる「投票ナビ」というツールがあります。
最初は投票ナビを活用したうえで、投票に行くことをおすすめします。
定期的に行われる選挙によって興味関心も持続する
国内で行われる選挙は、大きく分けて「衆議院議員総選挙」と「参議院議員通常選挙」の2つです。
- 衆議院議員総選挙:衆議院議員の任期満了(4年)or 衆議院の解散がきっかけで行われる選挙
- 参議院議員通常選挙:3年に1回参議院議員の半数を決めるために行われる選挙
(参議院議員の半数は3年ごとに入れ替わる)
また、上記の選挙とあわせて、各地方自治体の選挙も必要に応じて定期的に行われます。
政治への興味関心に多少波があっても、投票が習慣化すると、選挙期間にはおのずと興味関心が湧いてくるはずです。
社会人として働くことになると、より社会と密接した生活を送るようになります。
そうなると、やがて自分事として政治について考える機会は多くなるでしょう。
選挙で投票すべき人を間違えるかもしれないと不安な場合
選挙で投票する候補者を選ぶとき「投票した人があとで間違いだったと思ってしまったらどうしよう」と思ったことはありませんか?
「あとで間違いだと思うかも」といった心配は、無用です。
当時に「この人だ」あるいは「消去法でこの人かな」と思う候補者に投票すればよいのです。
以下のような内容も踏まえ、自信を持って投票しましょう。
- 1票の質を上げたければ経験を積むしかない
- 有権者が政治家を鍛えるという発想も大事
- 自分の生活を基準に投票先を決めればよい
1票の質を上げたければ経験を積むしかない
あとで「この人に投票してよかった」と思う人に投票したいと誰しもが思います。
しかし、その理想を叶えるためには何度も投票に参加することが重要です。
はじめて投票に参加する際は各政党が掲げる公約の意味が分からず、難しさを感じることもあるでしょう。
その難しさを克服するためには、日ごろから政治へ興味関心を持つ・分からないことは何度も調べるという根気が必要です。
そのため、最初から理想を意識しすぎずに、投票という経験を何度も積んでいきましょう。
有権者が政治家を鍛えるという発想も大事
2023年12月20日に「たかまつななチャンネル」というYoutube動画にて、たかまつさんと田中眞紀子さんとの対談動画がアップされました。
そのなかで田中さんは「有権者が政治家を鍛える」「有権者が政党を鍛える努力」という言葉をおっしゃっていました。
選挙時は、どうしても候補者に完璧さを求める傾向にあります。
しかし、有権者が政治家を鍛えるという逆転の発想を持つ方が、着実に日本を成長させるように思います。
投票に行く際は「有権者が政治家を鍛える」という意識を持って、ぜひ1票を投じてみてはいかがでしょうか。
自分の生活を基準に投票先を決めればよい
各政党は今後を見据えて、選挙時に公約を立てます。
その公約を見るときに「本当に大丈夫なんだろうか」「その公約にリスクはないのか」と、どうしても半信半疑で投票先を判断しがちです。
しかし、あまりにも疑いすぎると投票先を決められなくなります。
投票に行かない方のなかには「投票先を決められない」といった事情を抱えた方もいらっしゃるかもしれません。
投票先は、自分がいま置かれている状況を基準に考えることをおすすめします。
たとえば、収入に満足できない方は経済政策を重要視すればいいし、育児をされている方は子育て対策へとくに注目するはずです。
政治は国民の生活に密着すべきであるため、まずは自分の生活と向き合って考えていけばよいのです。
まとめ
今回は、選挙の投票率を上げるために役立つ考え方をご紹介しました。
当記事で述べたことはあくまでも主観的なことであるため、同意できないと思ったことはスルーしていただいて構いません。
私は社会人として働いているうちに、政治への興味関心がおのずと湧いてきました。
しかし、2024年10月27日に行われた衆議院選挙の投票率は「53.85%」だと知り、思ったよりも投票率が低いことに驚きました。
そのため「どうしたら投票率が上がるのか」を自分なりに考え、今回当記事を執筆するまでに至った次第です。
少しでもこの記事をきっかけに「次は投票に行ってみよう」と思っていただけますと、幸いです。